介護のお仕事がもっと楽しくなる会話のコツ&鉄板ネタ

2022/06/21

介護のお仕事がもっと楽しくなる会話のコツ&鉄板ネタ

介護施設でお仕事していると、
□入居者様と何を話したら良いのか分からない・・・
□うまく会話ができなくて気まずい空気になっちゃう・・・
□何か変なこと言っちゃったかな・・・ なんてことはありませんか?
介護職は日常生活の支援をするお仕事なので、必ず入居者様との会話があります。その中でも
〇入浴介助で1対1になっている時
〇トイレ介助をしている時
〇レクリエーション活動の時 などは、特に会話を交わすことが多いかと思います。

そこで今回、介護施設での入居者様との会話のコツをお話したいと思います。

◇入居者様との会話の鉄板ネタ集◇

まず、入居者様との会話が弾む鉄板ネタはこちらです!
出身地・昔の思い出・昔の苦労話・家族・武勇伝・仕事の経験・天気・趣味・季節ネタ・昭和歌謡・相撲・衣食住
ただ、無理に会話しようとあれこれ話題を振ってしまっても、会話のキャッチボールではなく、一方通行の会話になってしまう可能性が高いです。

なので、まずは相手をしっかり知ることから始めましょう!
入居者様のことは普段の会話からだけでなく、 介護アセスメント表・サービス計画書などからでも、趣味や価値観を知ることができます。

次に、相手をよく観察することも大切です!
例えば、その方が普段どのように過ごされているのか、どんな行動の癖があるのか、 どんなものを持っているのか、色んな視点で見てみるとその方の人柄がより見えてきます。
その上で、相手が興味・関心のある話題を振ってみるのが良いですね。

◇会話する時は傾聴を忘れずに◇

入居者様は自尊心の高い方が多く(※)、入居者様のこれまでの生き方や価値観に共感したり、 褒めたりすることで、嬉しく感じて色んな話をしてくださります。
 ※日本人の自尊心は、成人から高齢者になるまでに徐々に高くなることが東京理科大学の研究で判明しています。

ここで、「傾聴」についてご紹介します。
傾聴とは、単に相手の話を「聞く」のではなく、注意深く、相手の立場になってしっかり理解しながら「聴く」ということです。
この傾聴という技術、元々は心理カウンセリングの世界で使われてきたものですが、 今では円滑なコミュニケーションを図ったり、信頼関係(ラポール)の形成、そして相手の本音を引き出す方法として重視されています。

傾聴に関しては、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱した「ロジャーズの3原則」が有名です。 その定義によると、
①共感的理解・・・相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。
②無条件の肯定的関心・・・相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。 相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。  そのことによって、話し手は安心して話ができます。

③自己一致・・・聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度を取る。  

話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。 分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反します。

この3つが傾聴の基本姿勢と言われています。

 ◇傾聴の実践方法◇
 

基本的には、自分が話すことよりも相手の話を聴くことに重きを置きましょう!
まず、相手の話に対して「そうなんですね!」「それはすごいですね!」「もっとお話聞かせてください!」 などとしっかりリアクションを取ることが大切です。

話を聴きながらうなずきや相づちを入れたり、非言語部分(表情・しぐさ・姿勢・声のトーン・反応など)に着目しながら聴くのも良いですね。

次に、リアクションの技法としてパラフレーズ、バックトラッキングがあります。
パラフレーズとは、相手の言葉を言い換えることです。

例:(入居者様)「今日はいい天気ね」⇒ (介護士)「今日はよく晴れていて、散歩日和ですよね。」

また、バックトラッキングとはオウム返しのことで、相手の言葉をそのまま返すことです。
例:(入居者様)「昨日はよく眠れなかったんだ」⇒ (介護士)「よく眠れなかったんですね」

そして、相手の話に対しては少しオーバーリアクションなくらいが丁度良いと思います!
コロナ禍で感染予防のためマスクをしていると表情が伝わりにくいです。
聞き手の反応が薄いと相手も気持ち良く話ができません。

日々のこういった積み重ねが、入居者様との信頼関係を築くことにも繋がります。
普段のお仕事の中で、ぜひ活かしていただけたら嬉しいです

ブログ PICK UP

ブログ PICK UP

  • TOP
  • ブログ
  • 介護のお仕事がもっと楽しくなる会話のコツ&鉄板ネタ