注意したい!ことばの拘束

2022/06/21

無意識に言ってしまいがち!?言葉による身体拘束☆

介護現場では、入居者様の行動の自由を奪う「身体拘束」が禁止されています。
※切迫性(緊急性)・非代替性(他の手段がない)・一時性の3つを満たすケースを除く。

1)フィジカルロック

・徘徊、転倒防止でベッドや椅子、車椅子などに手足をヒモで縛る。
・一人でベッドから降りないように、ベッドを柵で囲む。
・点滴、チューブを抜かないように、ベッドに手足をヒモで縛る。
などは身体拘束の例としてよく聞きますね。

2)ドラッグロック

精神薬を過剰に飲ませて落ち着かせる「ドラッグロック」というものもあります。

3)スピーチロック

普段注意が必要なのは「スピーチロック」という言葉の拘束です。
・待っててください!
・座っててください!
・動かないでください!

人手が不足しがちな介護現場で、他の入居者様の対応と重なったり、見守りが行き届かず転倒リスクのある方が一人で動かれてしまう時、つい言ってしまうことはないでしょうか?

入居者様を拘束することはその人の尊厳を傷付け、ADLやQOLを低下させるものとして問題視されています。
このスピーチロックも、たとえ悪気がないとしても良くないものなんです。

スピーチロックしないように気を付けるべきことは、言葉の言い換えをすることです。

例えば、
・「待っててください」→「今準備しているので、少しお待ちいただけますか?」
・「動かないでください」→「どこに行かれるんですか?」
「一緒に行くので、もう少しお待ちできますか?」などど言い方を変えることです。

併せて、「恐れ入りますが、」「申し訳ございませんが、」などとクッション言葉を入れてから話すと尚印象が良いです。

また、定期的にケア会議を行い、職員同士での情報共有や連携、スピーチロックしてしまいやすい状況の原因や対策などを話し合えると良いですね。

スピーチロックは忙しい時ほど注意したいものです。
時には難しいこともあるとは思いますが、いつも相手を思いやる介護を意識していきましょう。

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